
精霊「あけら」、黄金町から大岡川を下る。 芸術家・金藤みなみ
赤い帆のような物が、悠々と川を下っている。よく見ると、中から顔を出している。すくっと背筋を伸ばして漕ぎながら、飄々と風にたゆたい、流れている。 「人は、育った家をかぶって生きていく。」と話す、精霊「あけら」を追いかけた。…
赤い帆のような物が、悠々と川を下っている。よく見ると、中から顔を出している。すくっと背筋を伸ばして漕ぎながら、飄々と風にたゆたい、流れている。 「人は、育った家をかぶって生きていく。」と話す、精霊「あけら」を追いかけた。…