東京藝大祭2013 猟奇的なデザイン 

東京藝大祭2013 猟奇的なデザイン 


上野駅近くにある東京芸術大学で行われた文化祭、「芸祭」。
芸祭で出会った、質感と表情の豊かな作品を紹介します。

芸祭2013 (3)

ぽってりとした唇は、セクシーというより、初対面の人に気まずく笑いかけている感じがする。
歯並びがきれいで、モンローほくろが右下にある。26歳位だろうか。
耳元で何をささやいてくれるのだろう。

芸祭2013 (2)

歯の黄ばみまでも着色されている。
肝臓が暗い色なので、歯の黄ばみの原因は煙草のヤニだろうか。
大胆な作品だけれど、設定が細かい。
冷蔵庫の扉が霜降り肉のようで、ちょっと美味しそうだ。
油断して近づくと、酒臭い息でバラードを唄い出しそうな印象。

芸祭2013 (8)

誰一人、食器になってしまった運命を受け入れきれていないチャーミングな食器。
食べるときは、逆さになったり角度が変わるのに、皆がスカートをはいているのも
セクシー。

チリリリン、と鳴る黒電話を取ると、関西弁のお母さんから電話が掛かってくる。
右下のメモ帳に、ひとりでにメモが書かれていくので、ぼーっとしてるだけで良い。
さらさらと鉛筆が紙を擦る音までするリアルな装置だ。
アナログの黒電話とデジタル機器が一緒の装置になっているところが面白い。

 

イガイガボールにサバイバルナイフ、手榴弾とかなりの強力な武器が集合。
各武器は、前菜、メイン、デザートに分かれている。
全ての武器を制覇することで、激務の中でも素早くコース料理を食べられる。
余談だが、女性ファッション誌『LARME』の編集長は編集員時代のランチに、
ひとりでフランス料理のコースを食べていたこともあったそうだ。
食べたものはそのまま戦力になるんだなと気づかされる。

 

 

 

箸、椅子、電話、食器。
見慣れている暮らしの中のものの数々が、
デザインをした学生の意外性あるアイデアが提示されることで、
普段の暮らしも違うものに感じられる。

武器だけどつるつるしていたり、ぷにぷに、グニグニとした質感の家電があったり。
質感がリアルな作品は、想像力を喚起する。
触ったら温かいのか。動きは滑らかなのか。
思わず手を伸ばして触れたくなる作品の数々を発見した芸祭だった。

取材・文 ドクガクテツガク編集部 かな子

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